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連載第39回

遅蒔きながら今日(6/25)、インビテーションの5号を読んだのですが、なんか、書きたかった本のことが、書評ページに書いてあったのでがっかり(ちんたらしてるからよ!)。もし、よろしければ、今月のインビテーションのp153.4も是非お読み下さい。今回もそこまでたどり着けていないけれど。

オーストラリア第三回

そうそう、到着したのですよ、オーストラリア。空港の海を模した模様のカーペットに「わーウミヘビみたい」とハシャギがら到着カウンターへ。大した質問もされず、やあやあどうもみたいな挨拶だけで入国審査が済み、さあ出発~。と思ったら、私だけ、荷物検査場で呼び止められる。

一体どうして?とびっくりしながら、へえへえとついていくと、どうも様子が変。係員が深刻そうな顔をしながら、ため息と共に、「君、両親と一緒の旅行でしょ?」などと言ってくる。「とりあえず、荷物あけるから」って言ってるし、怪しまれるようなモノを持ってるってことだよな、とあわててフル回転で脳内持ち物検査。そーいや、入国カードの裏は食い物の持ち込みのことばっかり聞いてきてたし、あーもしかしてアレかも~と「飴が二袋あります。申告カードに書き忘れました、ごめんなさい(バーゲンで安かったんです~)」と言ってみたところ、大当たり。

「ああ、飴ね~、行っていいや」と気抜けしたように言うところをみると、何か別のモノと疑われたんだよな。何と間違えられたのやら、気ーにーなーるー。(母はナッツよと言っていたが……)

なんて感じで、到着まででなんだか、ぐったり。

初日は朝ごはんを食べて、市内観光、お昼ごはん、宿へ。という予定。まずは旅行会社でいろいろ説明を受ける。どうも移動の車にどこで乗るのかが大切らしいぞ、といつも通り、肝心要のバス乗り場の場所とか時間のことを確認しないで、要点だけつかんで安心してみる。

で、ちょっとだけ換金。旅行小切手だけの用意だったので、ここで初めて、オーストラリアのお金をさわる。紙とプラスチック(?)のあいのこ製でオレンジやら青の色がきれいでさわり心地がいい。そして破れない!

これ、気にしてる人は気にしてるし、そうでない人は全然だと思いますが、お金を扱っている都合もあって、お札のよれ具合に少し敏感なのです。店頭で、破れてたり、落書きがしてあったりするお金をなるたけ渡さないように、としているものですから、ヨソでお釣りをもらう時など、ダメ札をもらうと「おー気にしてないんだな」などと思ったりして。しかし、このオーストラリアのお札だとあんまり新券かどうかとかわからなくって、便利そうだ。

コインも重くてどっしりしている。そして、柄がかわいい。金種毎にカモノハシ、火喰鳥、カンガルー(ワラビー? まあ有袋類の形ですわ)などなどが刻印されています。
しかし、コインは最後まで何がいくらなのかわかりませんでした。買い物のたびに端数を得意気に出してみるのですが、大抵間違っていた。

朝ごはんは旅行会社カウンターの近所のホテルにて。バイキング形式。木製の額縁みたいな枠に蜂の巣が入っていて、それを削って食べる蜂蜜がおいしい。(道具も物珍しかった)

午前中の市内観光は旅行会社の現地職員の人によるドライブ。高台や渓谷に行き木の種類や「みんな裸足であるいてます」といった話を聞く。そこいらに実の付いたマンゴーの木があって熱帯だと実感。蝶もバッタもでかい。どこまで行っても続いてる、さとうきび畑の中にある電柱はユーカリの木だ。古い家屋は木製の二階屋で一階部分はガレージになっている(低地なので水がやってきた時の用意だったそう)、交差点は信号じゃなくてロータリぐるぐる式、などなど。いつか、ケアンズを舞台にした小説に行き当たった時にきっと役に立つ知識に違いないと思い熱心に聞く。

最後はショッピングモールでお買い物の予定だったが、あまり買い物に興味がないと見てとられたか、(実際私以外はそうなのだが)植物園に連れて行ってもらう。さすがの本場だけあって、知ってるつもりの葉っぱのサイズが大きくてびっくり。
園の中のカフェで休憩。植物に囲まれ、暑いのだけれど涼しい不思議な気分。ワインもビールもメニューにあっておいしそうなのですが、厳しい母の目もあり我慢して、疲れによく効くと評判のショウガの炭酸飲料を飲む。

お昼は町中に戻って、またもやホテルのバイキング。生ガキがあって色めくも厳しい母の目もあり、一つだけで我慢する。

その後、宿へ。
ケアンズの町中ではなく、またちょっと上に行った海辺の町。と聞いていたのですが、町ではなく別荘地と言った方が正確のような場所。

宿は長期滞在用の台所設備等が豪華(乾燥機付き洗濯機とアイロン台もある)な上、部屋がたくさんあるスパ付きリゾートタイプ。母、私、いとこの伯母さんの三人で、ダブル・ツイン・シングル・の寝室三部屋とバスルーム二つ、キッチン付き応接室のある部屋に通される。実家のマンションより広いぞ、コレ。さすが外国。

ってな訳で、机付きシングル部屋を陣取り、枕元に持ってきた本を積み上げて「女子寮・上級生の一人部屋はこんな感じかしら?」などと悦に入る。
読書、はかどりそうだな~。

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