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連載第38回

オーストラリア第二回

ということで、ダンナを置いての海外旅。やっぱり、出発日前夜に荷物詰め。

電話で母に力強く「ケアンズは暑い所だから、半袖もあった方がいい、ではなく半袖メインで荷造りを」と言ったものの、結婚式の教会とホテルのレストランはどれくらいのスカートが必要なのか、とか、冷房は寒いのか、とか、海には入れるのか、といった悩みに襲われ、ちっともはかどらない。キィーーーとなるのを押さえ、「リゾート、一週間」と唱えて、そこらへんの物を詰め込む。ダンナの実家から借りた、いいトランクなので、いろいろ入れてもまだ余裕がある。幸せだ。余計なものも入れたような気がするが閉めてしまえば、こっちのものだ。

一日目
十時すぎ出発、カンタス便、六時半成田集合。
なので、昼間ブラブラしようと午前中に出発。とりあえず、バースの「ストーリーを続けよう」に手をつける。短編集の幕間に出てくる二人の会話が、リゾート到着一日目のようだ、いい本だ。
京成の上野駅に荷物をあずけ、お台場へ。一応義務感にかられ、国際ブックフェアに向かう。折角なので、大崎からりんかい線で。会場に到着してみると結構な人出でびっくりするが、大体が丸井のセール客のよう。風が強い。

しかし、ブックフェア何をするともないので、足早に目録を集め(メインの目的はこれ)、各社の企画目玉商品を確認。初めてブックフェアに参加したのは学生の頃で洋書の目録とかコーランとかもらって大切に読んだな~と思い出しながら設備ブースとか電子出版ブースとか物珍しいところも冷やかす。
丁度、NTTのブースで片山恭一氏とポプラ社の編集の人(と永江朗氏と安藤店長って今だに言ってしまいますね、店長)のお話会に出くわし見学。ポプラビーチ(ポプラ社のサイト)見なくちゃと思う。
ここで、何人か見知った顔に会い、これから成田と自慢する。

何冊か本を買ってるうちに、北村薫先生登場の時間となったがあまりの人混みで見られそうにないので退場。買った本と目録を会社に送る。

バスで東京駅へ。ぼんやりバスを待っていながら、ああ休みだ~と実感。(が、そんなのんびりした気持ちはここでだけだったんだけど)東京駅の大丸、上野のアトレとブラブラして、電車の時間を待つ。どうしようか悩みながらも上野のアメリカンファーマシーでマスクを購入。(SARS対策)それと袋入りのど飴が安くなっていたので(二袋で300円)調子に乗ってこれも買う。飛行機でのど痛くならないようにね。

夕方、スカイライナーに乗って成田へ。千葉県民だった私(今は違う)、しかも京成は高校時代の通学電車、スカイライナーなんて贅沢電車に乗る日が来るとは思ってもおりませんでした。ちょっと感慨ひとしお。(まあ、スカイライナー乗るより普通に乗り継いだ方が早く着くから必要なかったんですけど)

出発カウンターで新郎・新婦と一族に合流。みんなマスクをしている、しかもいいヤツ(立体型)。出発する人しかいないんだから平気だと思うんだけどな。と思いつつ出発手続きなど。が、なんとビザが取れてないので入れません、って、あらまあ。確かによく見るとパスポート番号が違っている。あわてて旅行会社の人にどうにかしてもらう。今回、ついてけばいいやとばかりに、何も書類確認してなかったもんな。
飛行機の便名も覚えてないし、辞書も持ってきてないのを思い出し、うかつだったかもとちょっとだけ不安に。(いつもだと、張り切って出かける国について書いてある本を読んだり、ガイドブック読んだりするんですが、オーストラリアのケアンズってどこのガイドもたいしてページ割いてないので買いもしなかった。)

気を取り直して、大橋歩編集雑誌、Arne3号に載っていた、村上春樹エッセイで読んだ「カンタス便ではシャンパンが出るらしい」という知識を得意気に皆に披露し、シャンパン、シャンパンとはしゃぐ。が、エコノミー席では出ませんでした。チェッ。
でも、靴下とかアイマスクなどもらえ、ご満悦。いつも通り、後ろの方の席(しかも窓際ではない)ではあるが席に空きがあるので、適当に使っていいわよと言われる。(英語で言われたので、多分きっと)
いい飛行機会社だ。

機内、睡眠メインなので須賀敦子「塩一トンの読書」を読んだり、うつらうつらしたりする。

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